空き家の活用法は、必ずしも人間が住むという前提である必要はありません。
例えば、トランクルームや倉庫にするという方法もあります。
専用のセキュリティ等の面を考えれば、家屋をそのままで活用できるケースは少ないと思いますので、何等かの改装や、場合によっては全面的な建て替えが必要になるかもしれませんが、都市部等では以前から成り立っているビジネスモデルではあります。
もちろん、需要が見込める地域かどうかも重要になってきますので、どんな地域条件の物件でもできるというわけではありません。
例えば該当地域及び近隣の市町村に、そもそも自宅以外に荷物を預けなければならないような境遇・環境の人がほとんど住んでいない場合等は、最初からビジネスとして成り立ちません。
特に地方は都市部と違い、マンション等の集合住宅よりも、戸建て家屋のほうが多いということもあり、自宅以外に荷物を預けるという需要自体が圧倒的に少ないのも事実です。とはいえ、個人以外の需要が見込めるようなら必ずしも個人だけを想定する必要はありません。
例えば中規模の農園を経営している農家さんや、農業法人が、一定の季節しか使用しない農機具や設備等を保管する場所としての需要や、農薬やビニールシート等の消耗品の在庫をストックしておく場所としての需要等も、場合によってはあるかもしれません。
従って、トランクルームや倉庫事業向けに活用する場合も、やはり事前のリサーチがとても重要となるでしょう。
